邂逅と輪廻

No.211-240

君以外の人類滅亡を願う
偶然を装った運命の悲劇
それでも永遠を願うのだ
廃墟にこだまする
その甘さに酔いしれる
今宵も惑える月の陰で
伸ばした手の行方
嘔吐感にも似た感情
それは道端の花に
酷似していた

涙は嫌い
屍の笑顔
告白無効
残酷に笑う君が好き
空は広がる
嫌うほど近く、愛するほど遠く
おとぎ話の真実
答えはきっと存在しない
どろり、溶けて、べちゃり、落ちた
小さな嘘の大きな傷

結露した窓に残した言葉
すれ違い続きの悲劇
雨はあがった
浮遊する目線
虚ろな鏡
ため息にキスをする
孤独を呑み込む
ゆっくりいそいで
光を下さい
虚しく擦り抜け、消えた


top