邂逅と輪廻

No.721-750

その無感情に何人の人が犠牲になったことか。

表立ってしまえばそれは陰口じゃなくなるのよ。

邪魔者だなんて、言う事すらできないくせに。

私の居ない少しの間に思う存分吐けばいいさ。

犠牲者はいつだって被害者なんだよ。

遠慮せずにその左手のものを使えばいいだろ。

可哀想、と思うくらいなら私にもできるよ。

長所ばかりの人間なんているわけないのに。

自然な笑顔で止めを刺せるあなたが羨ましいよ。

そうだな、いつかここから跳び出そうか。



勝手に信じたのは貴方の方でしょ。

光が炎に変わる瞬間を初めて見たわ。

指先だけ重ねて、すぐに離れられるように。

分かっていても変えられななら諦めてもいいじゃない。

たった1日でも、確かに愛していたんだよ。

新しい心が欲しいから、腐った心は潰しました。

寝ぼけ眼はとうとう開いてくれなかったね。

最後に鍵は落としておくから。

下から2番目の引き出しに全てを置いてくよ。

愛しても伝えても、変われなんてしないのね。



もう守れるのは自分の心だけなんだよ。

全部弱くなっちゃえばいいのに。

手を伸ばして届かないと思い込んだのはオレの方。

結局最後までまともな仲間になんかなれなかった。

みんな悪かった、それでいいじゃないか。

ひどく湿ったそれは見て見ぬフリをしよう。

巡り巡ってこうなるしかなかったんだよ。

オレの知らない誰かが笑ってくれるさ。

バッドエンドでも幸せじゃないか。

正義は必ず勝つとしても、代償は必要なんだね。



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