No.181-210
思いの全てを言葉にできるほど賢くないんだ。死ねと言われて死ねるほど世界に絶望していないけど、傷つくほど世界に期待していないからね。
イラナイと思うことがそんなにもイケナイことですか?
彼は嗤う。すべては戯れにすぎないと。
嘘だよ、と言えば安心して笑う君のことが憎かった。
3秒前の自分へ、選択を間違った自分より。
それはきっと私の知らない感情で。
言葉にするとその価値は紙のように薄く。
1+1=3になった。ただそれだけの話だよ。
「嫌だ。」と言って彼女は泣いた。「それが?」と言って彼はワラった。
はじめまして、あいしています、さようなら。
どんな理由であれ、それは罪でしかないんだよ。
生まれ変わって出会えたとしても、僕らはきっと結ばれないよ。
チリリと痛み始めた古傷に彼女は微笑んだ。
私は『生』を終わらせるために生きてるの。
戦争なんて、殺しを正当化する絶好の機会だからね。
全部全部自己満足。誰も幸せになんてなってない。
抱き締めてくれた温もりがあの人に似ていて、繕う自分に涙が溢れた。
愛してると言ったら貴方は私のものになって一生傍に居てくれますか。
確立したはずのアイデンティティーが崩れていく音がした。
ずっと人の顔色を伺ってきた。捨てられるのは嫌だから。
普段本音を言わない人にどんなに本音を言うよう勧めても、つくられた言葉しか出てこないんだよ。
気が付けよ。その言葉も笑顔も態度も全部偽りだってことに。
だから私は貴方のことを愛していても一緒にいられないんだよ。
私ね、貴方のことが本当は嫌いだったみたいなの。
私が死んで世界が何一つ変わらずに回り続けるのだとしたら、それは私にとっての最高の幸せなんだ。
流れ星が消える前に何度世界の破壊を願ったことだろう。
彼が心の底から願ったのは世界平和と自己の消滅だったという話。
不器用すぎて嫌になる自分を変えることすらままならなくて。
私が生きたこれまでの時間がゲームだったならすぐさまリセットできたのに。