No.211-240
私が思っていた以上に心は貴方を嫌いなようです。好きで好きでたまらなくて、私と正反対な貴方に憧れて、貴方と正反対な私が憎かった。
残酷なことを知っていて、それでも笑えた私が異常ではないこの世界。
ただ、ただ、ただ、逃げて逃れてひたすら目を背け続けた。
嘘を吐くことに慣れた私はこの笑顔が嘘だということを忘れてしまったんだ。
この感情はきっと私が私であるための一番重要な構成物質。
その少女は純粋過ぎるが故に笑顔のまま泣き続けるのだ。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
ふと頭をよぎった過去の風景のなかでいつも君が笑っていた。
言わないことが泣かないことが強さだと信じていた。それは偽り隠して逃げているだけだと言われた私はどうすればいいですか。
運命だなんて笑わせないで。貴方が仕組んだだけのくせに。
夜風にあたり星を見て、ようやく全てが事実だと分かったの。
何度説明されても理解できない私は愚かなのですか。
殺伐とした距離感のあるこの関係が好きだった。
怒って、泣いて、笑って、無表情。それが君の最期の姿。
あれ程馴れ合いを避けていたはずなのに、どうして私は笑っているの。
それはきっと君が特別だから。良い意味でも悪い意味でも、ね。
僕のせいで君が傷つく姿はもう見たくない。さあ、終わらせよう。
あと一歩踏み出せば何かが始まり何かが終わる。全ては30センチにも満たない世界で繰り広げられているんだよ。
これは日常だ。息苦しさなんて感じるはずはないのに。
自分自身を傷付けけて、それを逃避行為だと知っていて、それでもやめようとしない私は嘆いてばかりだ。
後悔することはたくさんある。それでも、未練はないんだよ。
「その不安が君を壊すんだろう?」そう言った君の言葉に「あぁそうだ。」と思った。
だから私は彼を選らんで、彼は私に選ばれたことを受け入れたんだろう。
気付いてもらえる、なんて期待しちゃダメだ。伝える努力をしないとね。
誰もあんたの言葉なんて聞いちゃいないんだよ。
人間には聡い人もそうでない人もいる。常識だろう?
プライドじゃない。これはただの意地だよ。
赤は嫌い。だって大好きなものを連想させるから。
独りは嫌だ。人と関わりたくない。それなら私はどうすればいい?