邂逅と輪廻

No.91-120

貴方の為なら私は死ねる。でも、貴方を置いて逝きたくない。

嘘は簡単に見破るのに、真実は見破ってくれないんだね。

君の幸せは苦痛にしかならないけど、僕は幸せな振りをした。

私がいなくなって、誰かが喜んでくれたらいいのに。

「好き」と「愛してる」の2つだけで、貴方は私を縛り付けたの。

嘘吐きと罵倒された少年は、実は全て真実を話していた。

まだ何も伝えていないのに、貴方がいなくなるなんて。

「一緒に死のう」といった貴方は、きっと心は死んでいたのね。

大声でもっと笑ってよ。物語にはエンディングが必要なの。

あぁきっと貴方も私も、全ては神の戯れでしかないのね。



私が殺したい唯一の人は、他の誰でもない自分自身だよ。

人を傷付けることしかできないのなら、こんな命なんて要らないよ。

どうして世界は私なんかをつくったのかしら?

大好きです、と貴方は言った。大嫌いです、と私は答えた。

結露した窓に残されたのは、僕らしか知らない秘密の言葉。

愛されたいわけじゃない、ただ愛を知りたかったの。

一度始まった物語は、責任をもって終わらさなくてはならないの。

それでも光を求め続けた。闇が大きくなることに気付かずに。

さよなら、の声が聞こえた。ただそれだけ、だった。

手首の傷は世界への執着の証。死にたくないから手首を切るの。



貴方と一緒にいたいから、私は命を捨てるのよ。

闇の黒、無の白、血の赤、悲の青、貴方はどの色が好き?

神が支配するこの世界で、せいぜい足掻いてみようじゃないか。

全てを拒絶してみたの。そしたらほら、世界は態度を変えたわ。

言葉なんて、肝心なものは何一つ伝えてくれないのね。

この虚しさは、どうしたら消えてくれますか?

あの時私が死んでいたら、きっと貴方は幸せになっていたのにね。

助けて、なんて言わないよ。だって誰も、助けてなんてくれないじゃない。

君の、その世界に絶望した笑顔が好きだった。

世界は私を中心に回っている、なんて幼稚なことは言わないわ。私が世界を回すのよ。



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